IT技術を生かしてベンチャー企業を設立する起業家が増えていますが、気になるのが立ち上げに掛かる期間や費用などです。企業を立ち上げるまでの期間は、1か月~6か月が一般的といわれています。事業内容によって異なるのですが、その中でもIT関連の事業は、大がかりな設備投資が不要なので立ち上げ時間が比較的短期ですむのが特徴です。どのような事業でも同じですが、立ち上げ期間を短くするためには、きちんとした事業プランが不可欠です。プランが明確で具体的であるほど、立ち上げに必要な設備や人員、費用などが明確になりますから、最短距離で立ち上げることができるからです。計画さえしっかりしていれば、1か月程度でベンチャー事業を立ち上げることは可能です。そして、どのような事業でも必ず行わなければならないのが、会社の登記です。登記手続きに必要な準備として、次の事柄を決定しておきましょう。まず、商号となる社名です。このほかにも事業目的や本店の所在地、資本金の額、役員構成や役員報酬などを決めておく必要があります。会社の全体像が具体的になったら、定款を作成しましょう。定款は本店所在地にある公証役場で認証を受ける必要があり、認証費用として印紙代4万円が必要です。必要な準備が整ったら、登記申請手続きを行います。手続きに必要な費用は、株式会社の場合は25万円です。内訳は定款認証手数料が5万円、定款謄本代が2,000円、登録免許税が15万円、定款印紙代4万円です。ただし、電子定款で手続きを行う場合は、定款印紙代4万円は不要となります。
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